生態系について

基礎情報

種子島の南西約12kmに浮かぶ無人島。
面積は8.2㎢、周囲は16.5㎞、海抜70mの小さく平坦な島ながら、真水が流れる不思議な島で、渡り鳥が休憩し、ニホンジカの亜種 マゲシカが群れ、ウミガメが産卵に上陸し、トビウオが群れで押寄せ、ソテツの群落が育つなど、そこは生き物たちの楽園でした。

馬毛島の位置
海岸線長16.5km
最高標高71.7m
最高峰岳之腰(たけのこし)
馬毛島のマゲシカ
マゲシカ
馬毛島葉山港のソテツ群落(西之表市指定文化財 / 天然記念物)
ソテツの群落


また、平成26年には、環境省による『生物多様性の観点から重要度の高い海域』のひとつに馬毛島の沿岸域が選定されています。

この馬毛島には、かつては人が住んでいました。主に、その豊かな海で漁業を営む漁師たちからは『宝の島』と呼ばれていましたが、農業に不向きなどの要因や高度経済成長期に出稼ぎが相次ぎ、1980年(昭和55年)3月に最後の島民が去り無人島となりました。

馬毛島のトーチカ
トーチカ

また、江戸時代の石塔や第2次世界大戦時のトーチカなど、貴重な文化財や戦争遺産も遺されています。

マゲシカとは

馬毛島 Mageshima

マゲシカは、日本国内から報告されている7亜種の一つであり、馬毛島飲みに固有分布するとされています。

西之表市市史編纂委員会によると、千数百年前の奈良朝時代にすでに鹿皮を年貢として納めた記録があり、その後断続的に馬毛島のシカの記録があります。

なお、馬毛島と最寄りの種子島間は、海流が速く、遊泳して2島間を渡りきった個体を目撃した例もないことから、マゲシカの個体群(「馬毛島のニホンジカ個体群」)としての独立性はかなり高いと言えます。