馬毛島入会権裁判の現状

馬毛島入会権裁判について,原告(入会権主張)を支援する鹿児島の会からのレポート(2回分)です。共有入会権が存在したことは合意事項になりそうです。

それにしても被告側弁護団,”ああも言える”,”こうも言える”と,よくこれだけ主張を変えられるものです(学会なら完全に信用を無くしている)。原告側弁護団はほとんど手弁当。それに対して被告(馬毛島開発)側はのらりくらりと筋の通らない時間かせぎ(消耗戦)ばかり。以下,レポートです。


■9月2日の報告
9月2日午後3時20分より、馬毛島の入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。
被告側弁護士から「主張変更」の準備書面が提出されました。「共有入会権(共同体規制に制約された共同所有権)は最初から存在していなかった」と当初の主張を変更し、「仮に存在したとしても…」という変更です。如何にも自信のない主張で、被告弁護人の入会権についての稚拙さを感じる主張でした。

次回の裁判 :2013年10月15日 午後3時~

原告住民の方々は、10年以上という長期にわたる裁判を頑張っております。御支援を引き続きお願い申し上げます。

2013年9月6日
  馬毛島を守る入会支援団世話人 佐藤喜一郎
  沖縄大学地域研究所特別研究員 牧洋一郎


■7月16日の報告
本日7月16日、馬毛島の入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。
被告側弁護士から準備書面が提出されました。
被告は、「共有入会権(共同体規制に制約された共同所有権)は最初から存在していなかった」と当初、主張していましたが、今回は、「かつては入会地であったが、現在は通常の共有地(分割自由な民法上の共同所有地)である」と矛盾する主張をしました。
裁判長から、「主張の変更ですか」という確認に対し、被告側弁護士は何も答えませんでした。よって、裁判長より8月23日までに返答することが求められることになりました。被告弁護人の入会権についての稚拙さを感じる次第でした。

次回の裁判 :2013年9月2日 午後3時~

原告住民の方々は、困難にも負けず頑張っております。御支援を引き続きお願い申し上げます。  

 馬毛島を守る入会支援団世話人 佐藤喜一郎
 沖縄大学地域研究所特別研究員 牧洋一郎


[おわび]
本記事中,被告側弁護団について,”被告弁護団は高額の報酬をもらってこの”仕事”ぶり”と記しましたが,これは被告が関わった別の裁判の弁護団に関する記述であり,2つの裁判を混同していたものでしたので,お詫びして訂正します。本裁判をレポートしてくださっている牧さまから”今回は、被告弁護人が高額の報酬を受け取っているとは考えられません”とのご指摘をいただきました,佐藤さま,牧さまにもお詫びし訂正させていただきます。

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